失敗・ミスをした過去を過剰に反省しないこと
楽観的。悲観的。
外向き。内向き。
未来志向。過去志向等。
性格特徴を示す、真逆の言葉は存在します。
さて、今回は、過去に起こった事を後悔、反省し続けるデメリット、また、過去起こったのことに事に対して、自分を責め続けるデメリット等について書きたいと思います。
様々な視点よりミスについて考える
1.失敗ミスを次の活動に活かす
私たちは誰でも何らかの活動を行っていると、必ず、失敗、ミスをします。
また、このことについては誰も否定されないでしょう。
失敗。ミス。
活動にはつきものです。
したがって、失敗、ミスは起こるべくして起こるものなのです。
失敗、ミスの原因は様々でしょう。
大切なことは、失敗、ミスをしてしまったら、なぜ、自分が失敗、ミスをしてしまったのか、その原因を分析、考え、次に同じ行動をする時、同じ原因による、失敗、ミスをしないことです。
実は失敗、ミスは、次の活動を、成功に導くものです。
失敗、ミスをすると誰かに怒られ嫌な思いをすることもあると思いますが、それを乗り越えて、自己の成長の為には、大切なものなのです。
失敗、ミスを起こしてしまうと、取り返しのつかない程の、嫌な気分になりますが、取り返しのつかない失敗、ミスはさほどなく、何とか挽回、カバー出来るものです。
失敗、ミスに対して萎縮してしまい、自己の成長を逃してしまう方が、人生にとってもったいないのなのです。
2.失敗ミスをした自分を責め続けても(過剰反省)時間の無駄
上述の通り、失敗、ミスは誰にでも起こります。
失敗、ミスに対して反省すべき点は反省。
そして、前進。
失敗、ミスに対して反省のし過ぎは、時間を無駄にします。
過剰反省は必要ありません。
反省で十分です。
過剰反省は反省に膨大な時間を無駄に使ってしまい、未来に向かって生きる私たちにとっては、時間の無駄。
はっきり書けば、意味がないのです。
3.本当に自分の問題でミスが生じたのか・客観性に基づく判断をしているのか
何か問題が起こると「自分の責任では」、「自分が悪いのではないか」等、出来事に対して、強固に自己関連付けるクセをお持ちの方がおられます。
特に職場等の失敗、ミスは個人の問題を超えて、組織、分担作業内における失敗、ミスもあり、あなたにはまったく関係のない立場において失敗、ミスが生じていることもあるでしょう。
「何でも自分の責任」と捉えるということは、客観的に物事を捉えているのでしょうか。
根拠のない主観的判断(無意識の下す自分が悪いという判断)に基づいていては、自己のストレスを増やし、自己に対する否定も増し、生き辛さへと直結します。
その起こった失敗、ミスに関して、本当に自分に責任があるのか。
客観的判断能力を養いましょう。
もし、難しい場合は、心理カウンセリング等を受け、心理カウンセラーとの会話を通して、客観力を身に付けるのも1つの方法かもしれません。
4.過去の後悔、過剰反省は、未来への不安を高める
何か失敗、ミスを起こした場合、反省することは大切です。
反省は成長につながります。
失敗、ミスの経験は、次に成功をもたらすでしょう。
さて、問題は長時間の反省(過剰反省)、いつまでも、クヨクヨと起こした失敗、ミスに対して、悩み、考え続けることでしょう。
過剰反省、後悔の内容は、自己責任、自己否定(自分はダメだという思い)、周囲に対して迷惑をかけた罪悪感、また、周囲からどう思われているか気にし過ぎること等ではないでしょうか。
後悔のし過ぎ、過剰反省は時間の無駄であり、さらに、次へのチャレンジ心を削ぎます。
それは、今回の失敗において、心が萎縮してしまい(脳の機能の変化、例えばやる気の脳内物質減少等)、また、同じ失敗、ミスをしてしまうのではないかと、予期不安も高まり、前回失敗、ミスをした事に対しての、不安感の強さより、また、失敗、ミスをしてしまうのではないかと漠然と感じてしまい、チャレンジ出来なくなっているかもしれないのです。
そこには、緊張、集中力の欠如、体がこわばる等の症状も出ていることでしょう。
過剰反省、後悔をし過ぎると、未来に対する不安が高まり、また、同じ失敗、ミスをするのではと、恐れと恐怖が先行してしまうのです。
そうすると、落ち着いた状態で活動、作業、その事に対応出来ず、恐れていたことが現実になるのです。
そうです。
同じ、失敗、ミスを起こしてしまうのです。
この状態が続くと、精神疾患である、パニック障害、うつ病を発症するかもしれません。
また、ミスを防ぐために、確認意識が高まり、確認行為で前に進めない、強迫性障害へと発展する可能性もあります。
過剰反省、長時間の後悔等は、脳機能への負の影響も強いのです。
過剰反省、後悔の気持ちのループから抜け出すためには、月並みですが、気分転換が一番だと思います。
自分ガネガティブな気持ちになった時、それを断ち切るための、自分なりの気分転換術を複数用意しておくことが、一番の予防策ではないかと思います。