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自分の正しさにこだわる心理

自分の正しさにこだわる。
多くの人は、自分なりの正しさを持ち、その正しさを人生の指針として生きているのではないでしょうか。

但し、問題は行き過ぎた、自分の正しさにこだわって生きることであると思います。

では、なぜ、人は自分の正しさにこだわるのでしょう。
様々あると思います。

目次

自分の抱く正しさにこだわる心理の様々

1.自分の社会的成功にこだわるため

文字通り、自分の社会的成功にこだわります。
自分の思うまま、正しいと思う方へ、突っ走って行きたい。
他者の助言は邪魔なのです。

なぜなら、他者の助言を聞き入れ、失敗や寄り道をしたくないのです。
自分が正しい、自分はすべて知っていると思えば、思うほど、自分の正しさにこだわり、他者を排除しようとなります。

責任は自分が取るのであり、他者が取るのではない。
だから、思い切って、自分が信じる、正しい方向へ一気に進み、社会的成功を手に入れたい。
責任は自分が負うので、自分の好きなようにする、したがって、干渉不要といった感じでしょうか。

2.他者不寛容

性格的側面が強いと思います。
簡潔に書くと、他者を認めたくない心理です。

なぜ、他者を認めたくないのか。
そこには、過去(子供時)から等、常に「あなたが悪い」等のメッセージを身近な人から発信され、心理的なバランスを取るため、「自分は悪くない」、「悪いのは他者でる」、「自分は正しい」等の思い込みが生じたものと考えられます。

常に自分が正しいと思い、他者に不寛容でいると、これは、根拠のない他者批判と、自己傲慢化につながりますので、注意が必要です。

なぜなら、他者の有益な意見も、間違っている、聞く価値がないと、一笑するわけですから、自分自身の進歩もなく、逆に、自分にこだわり続けた結果、間違った方に進むこともあります。

他者不寛容で自分が正しいと思われている方は、一度、自分の生い立ちを振り返り、なぜ、そこまで、自分の正しさや、自分にこだわるのか考えてみる必要があるでしょう。

また、今までの生活の中、他者不寛容のため、様々な方とトラブルになっているのではないでしょうか。

3.信念・思いこみによる正しさ

子供時より、あるべき論、~~してはいけない、~~するべ等。
べき論を親より刷り込まれますと、子供は親より刷り込まれた考え、思い込みを、唯一正しい、生き方、在り方等捉え、それを信念の如く、自分は正しいと頑なに守ろうとする傾向があります。

親より刷り込まれた信念は、思い込みにより、訂正不可能であり、唯一絶対となり、その信念に反する、生き方、在り方をしている人々に対しては、間違っていると憤りを感じることもあるでしょう。

でも、本当に親より刷り込まれた信念。

あなたを幸せにするものなのでしょうか?

もう少し、視野を広げ、様々な人の生き方を認めた方が良いかもしれません。

心理カウンセリング、認知療法は役立つでしょう。

4.守るべきは守る(社会的規範・ルールを遂行する)

社会的正義を遂行すると書くと分かりやすいでしょうか。
規範、ルールは存在するので、それらを尊重して、遂行する。
これは正しい行いであるとの考えでしょう。

成育歴において、規範、ルールは尊重すべきと強く教え込まれたのかもしれません。

私は社会的規範 ルールを順守遂行することは、歓迎されるべきものであると考えています。
これにより、スムーズな社会生活がおくれ、不快な思いはしなくてすみます。

但し、規範、ルールのみを尊重して、人としての感情を無視たり、ルールには書かれていない、人間関係の些細な側面を考慮出来ないと、たんなる、「頑固者」のレッテルを貼られることもあるので注意が必要でしょう。
また、人との交流に疎くなり、孤独を招いてしまうかもしれません。

5.安全にこだわる

社会の規範、ルールに従っていれば、自分の安全、身は保証されるという社会的な考え方です。
そのため、社会の規範、ルールに従うことは、当然正しとも考えられているでしょう。

人が社会生活をおくるうえでは、社会の規範、法、ルールには従うべきであり、これらが、自己の権利、人権を保証しているのであり、当然の考えではないかと思います。

でも、あまりにも安全にこだわる意識が強すぎると、他者と関係を持ちたくない、他者に煩わされたくない、この思いも強いかもしれません。

自分が安全に暮らしたければ、規範、ルールを守り、他者の権利を侵害しないこと。
互いに迷惑をかけないこと。
相互不干渉。

そして、この安全にこだわる考え方が行き過ぎると、自分に迷惑をかける者は、自分の安全を脅かす者であり、排除する権利があると、自己の正しさを振り回し、勝手な権利意識を抱いてしまう可能性があります。

自分が堅守している、自己の安全へのこだわり、それを無視する者に対しては、こちらも、その者の安全を保証しない。

すなわち、敵である。
敵は滅ぼすために存在するのだ等、行き過ぎた考えには注意しましょう。

そして、あまりにも自己の安全にこだわり、法、規範、ルールに従うと、自分自身の安全にこだわり過ぎ、助け合いの精神が発揮されなくなってしまうかもしれません。

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