心を閉ざしている人が人間関係を壊す時(心の開け方が分からない)
心が閉ざしている人がいきなり心を開き、人間関係を築こうとすると、人間関係を壊す時があります。
心を閉ざしている人。
自分の意見が言えない、コミュニケーションが続かない等、人間関係が築けない方が、何かのきっかけで、話しやすい人、理解してくれそうな人、友達と思える人を見つけ、その人に執着することにより、人間関係を破綻させることがあります。
心を閉ざしている人も本当は話をしたいのです。
理解してもらいたいのです。
そして、人間関係を築きたいのですが、それが出来ないために孤独を感じ、さらに、もう自分には人間関係は築けない、友達は出来ないと諦め感すら抱いていることもあります。
でも、本当は人との関係性を望んでいるのです。
それが出来ないから悩んでしまうのです。
さて、心を閉ざしている人が、偶然、自分に話しかけてくれて、友達になれるのではと思える人が現れた時、心を閉ざしている人は、どのように振る舞うでしょうか。
これは、今まで心を閉ざしている人が、心を開くことを行うのです。
その、リスクについて書きます。
問題は次の3点です。
心を閉ざしている孤独な人が人間関係を壊す心理と問題
1.すべてを分かって欲しいという気持ちが強すぎ、話し過ぎてしまう
今まで誰も自分を理解してくれなかった。
分かってくれなかった。
しかし、何か自分のことを理解してくれそうな人が現れた。
親しくなりたい。
心を閉ざしている人の、この思いが強すぎ、それが行動に現れると、どのようになるでしょうか。
残念ながら、人とは自分の日々行う仕事や用事もあり、自身の抱えている問題もあり、常に他者に時間を取る余裕はないものです。
心を閉ざしていた人が、友達と思われる人と知り合うと、上述のことを考慮出来ず、自分のことを分かって欲しい、理解して欲しい一心から、四六時中連絡を取ってみたり、相手の都合を考えずに、話し過ぎてしまう傾向があります。
しかし、これが相手の怒りにつながり、「もう、いい加減にしてほしい」、「私だって話しを聞いて欲しい」となり、関係性が破綻することもあるのです。
すべてを分かって欲しいという気持ちが強すぎると、結局それは自分勝手な行動につながってしまい、関係性を断たれてしまう。
また、心を閉ざしてきた人は社会との関係が薄く、適切な社会での振る舞い、相手の都合を考えて振る舞うことを学習されておらず、その結果、自分本位な行動を取ってしまい、相手から距離を置かれる傾向があるのです。
2.その友達と思われる方に執着してしまう
1人の人に執着しないことです。
もし、自分のことを分かって欲しい、理解して欲しい、友達、仲間が欲しいと思われるのでしたら、複数の親しい人、友達を持つことをお勧めします。
友達と思われる1人の人に、関係性を執着してしまいますと、やはり、その執着は行動に現れ、その友達の時間を奪い、延々と話されると相手も疲れます。
1人の人との関係性に執着しないことです。
大切にすることは良いことなのですが。
3.否定に敏感になり過ぎ、結局、開きかけた心を閉ざしてしまう
さて、私も心を開けない時代が続いていました。
私の以前の悪い癖を書きます。
心理学の講座において、少し話しをしてみたいなと思われる方がおられたので、心を開いて、自分の過去を少し話してみました。
すると、否定的な言葉が返ってきました、そのように私は感じました。
開きかけた心を、すぐに厳重に閉ざしました。
でも、これは私に問題があります。
いきなり、心の深い部分を話し出したので、相手にはそのことを聞く準備、余裕がなかったのでしょう。
だから、私に対する反応が、心の準備不足もあり、否定的な冷たいような表現になってしまった。
さて、心を開き方は人様々ですが。
無難な方法は、日常のどうでもいい雑談から入り、関係性を深めていき、親しくなりはじめているなと感じた時、はじめて、自分の心の内、過去のこと等、話すことです。
徐々に心理的距離を縮めていくのです。
それでも、その人は、抱えている内面の話し、ネガティブな話しを聞きだしたとたん、顔色が変わり、その会話を終わらせたいと雰囲気を出すかもしれません。
4.心を閉ざしている人が人間関係を築くためのアドバイス
心を開ける人を探すこと、つながることを焦らないことです。
心を閉ざしていた時代が長かった。
だから、自分のことを分かって欲しい、知って欲しい。
様々な辛いこと、ネガティブと思うことも話したい。
このお気持ちは強いと思いますが。
でも、人は人のネガティブな話しを聞くことを、苦手とする方も多々おられるのです。
この時は、その人に自分の内面を話すことは注意しましょう。
そして話題を変えましょう。
関係性を断つ必要はありません。
サラッとしたお付き合いが良いのかも。
そして、再度、自分とさらに合う人を探しましょう。
膝を突き合わせて、ゆっくり話しが出来る人。
そして、最後に大切なこと。
自分の話しを聞いて頂けたら、相手の話しを聞く努力をしましょう。
自分の話しばかりしないことです。
話す側、聞く側の役割の固定化をつくらないことです。
お互いが受け取り、与えるのです。