自分の悩みと人の悩みを比較しないこと・悩みの基準は人様々
カウンセリングを行っていますと、クライエントの方から次の言葉を聞くことが多々あります。
「こんな悩みでカウンセリングを受けにきてよかったのでしょうか・・・」
「病気でもないのにカウンセリングを受けてよかったのでしょうか・・・」
「私より苦しい思いをしている人がいっぱいいるのに・・・」
「私の悩みや苦しみなんて、○○の人に比べたら・・・」
自分と他者の悩みを比較しても得られるものはない
Index
1.人は皆、様々なことで悩みます
2.悩みの比較に意味はない自分を大切に
1.人は皆、様々なことで悩みます
人は様々なことで悩みます。
他者との関係、親子の軋轢、職場でのこと、これからの人生、子供時の生き辛さ、悩みの数は人の数だけあると思います。
そして、人は皆各々、自分の人生を生き、様々な悩みを背負っているのです。
この悩みに対応して解決することが出来るのは、悩まれている本人のみです。
カウンセラーは理解者であり、伴走者であり、ちょっとしたアドバイスをする者にすぎません。
さて、人は皆各々の状況に生き、各々の悩みを持っています。
この悩みについては、苦しさや辛さが軽いうちにカウンセリングを受ける等して対応、解決した方がよいと思います。
苦しさや辛さが背負えなくなって、心の病や、精神疾患になってからカウンセリングを受けるよりは、症状の軽いうちに対応した方が、回復も早く、その後も楽だと思うのです。
カウンセリングでは苦しく、辛い状態に陥らないよう、考え方や感じ方を変える等のアドバイスも行います。
すなわちこれは、苦しく、辛い状態に陥らないための予防なのです。
「こんな悩みでカウンセリングを受けにきてよかったのでしょうか・・・」
「病気でもないのにカウンセリングを受けてよかったのでしょうか・・・」
心が苦しく、辛い状態である時は、あまり我慢せずカウンセリングを受けてください。
それが自分を大切にするということなのです。
カウンセリングを受けてOKなのです。
2.悩みの比較に意味はない自分を大切に
ご自身が抱えている悩みや状態を、他者と比較することはやめてください。
人は各々の人生を生きています。
各々生活する環境も生い立ちもすべてが違うのです。
したがって、比較することに意味はないのです。
自分を大切にするという点から考えますと、自分が抱えている問題を解決出来るのは自分だけです。
ですから、抱えている問題と向き合うことが、悩まれている方にとって大切であり、他者と比較して自分の悩みはたいしたことはないと判断して、その悩みの対応、解決を先延ばしにしても、何の利もないのです。
むしろ、問題と向き合わないことを先延ばしにしたことにより、事態を悪化させる可能性もあるのです。
「私より苦しい思いをしている人がいっぱいいるのに・・・」
「私の悩みや苦しみなんて、○○の人に比べたら・・・」
人は皆、自分の人生を生きています。
自分の人生を生きることが出来るのは自分だけです。
自分の人生と他者の人生を比較しても意味はありません。
そもそも、比較から得る幸福、不幸、安定、不安定等ありえないからです。
すべては、自分の心のなかにあるのです。
悩み、辛さを他者と比較するのはやめてください。
もっと自分を大切にしてください。
自分のことを大切に出来るのは、自分だけなのですから。