尽くす恋愛のパターン(純粋に尽くすのか・目的があって尽くすのか)
夫婦・恋愛においては、相手に尽くすということが、大きなテーマとなることがあります。
尽くすとは、パートナーのためを思って、パートナーの様々な、身の回りのことをしてあげることです。
では、尽くす心理とは何でしょうか
尽くす恋愛の目的と心理背景について
1.自分がしてあげたいから尽くす
人によっては、尽くすことが生きがいの方もおられるでしょう。
自分が尽くしたいから尽くす方がおられても、不思議ではありません。
「そういう人」と理解してあげたらよいのではないでしょうか。
しかし、その尽くしようが過剰なものであれば、また、自己犠牲を伴うものであれば、一度、尽くすことに対して考えた方がよいかもしれません。
2.見捨てられないための方策
パートナーに尽くすことによって、常にパートナーを満足させ、パートナーから見捨てられないために尽くします。
見捨てられないための行動とは、それだけパートナーのことが好きだということもあると思いますが、見捨てられ1人になる不安を恐れる心理もあると思います。
見捨てられないために、尽くす行為を継続しますと、常にパートナー優先となり、自分が何をしたいのか等、自分を喪失、自分が分からなくなってしまいます。
また、常にパートナーが満足しているか、パートナーの顔色ばかり伺い、ストレスになると思います。
3.パートナーからの尽くすことへの要求
尽くすことをパートナーから要求されている場合。
本意ではないが、別れたくないためにパートナーの要求に従ってしまう。
パートナーはそこから、自分は何もしなくても、してもらう権利を獲得。
やがては、何もしない、ヒモのような状態になってしまうかもしれません。
また、その支配に脅し、暴力が混じっている場合は、そのパートナーとの縁も考え方がいいのではないでしょうか。
4.パートナーを無能化して支配
とくにパートナーから要求されているわけではありませんが、パートナーの身の回りのこと、世話を積極的に行います。
これにより、パートナーは何もしなくてもすみ、楽になります。
しかし、パートナーが何も要求していないのに、何でもしてあげる、尽くすことは、本来、恋愛夫婦共同体のところ、自分がすべて引き受けてしまうので、疲れること、辛いこともあるかもしれません。
また、過剰にパートナーに尽くしているとすれば、それは、パートナーに心地よさを提供、何もしなくても良い環境を与え、パートナーを無力化しているのかもしれません。
自分と暮らしている限り、パートナーには必要最小限のことをすれば良いという環境を与え、本来パートナーがするべき事もしてしまい、パートナーが何もしなくても良い状態をつくりあげる。
これは、パートナーに対して、何もさせないことによる支配と考えられます。
そして、やがては、本当に何もしない、ヒモのような状態にしてしまうかもしれません。
これも、パートナーとの強制的につながりを維持するための行為でしょう。
パートナーに尽くすということは、それじたい問題があるとは思えませんが、過剰に尽くしているとしたら、自己を振り返り、自分の問題と捉え、関係性を見直した方が良い場合もあるでしょう。
また、関係性を見直すにおいてはカウンセリングも有効かもしれません。