人生の悩み
人生の悩みとは、漠然とした言葉であり、その悩みは広範囲に渡り、抱えている悩みの内容は、人様々でしょう。私たちは様々なことで、生きること対して悩みます。
心理オフィス ステラはカウンセリングのサイトですので、生きるうえで、心の悩み相談について考えています。
しかし、すべての心の悩みが、具体化した悩みではなく、漠然と
- 何のために生きているのか分からない
- 何だか虚しい
- 夢 希望を感じられない
といった、生きる目的、生きる意味を問う、悩みもあると思います。
したがって、本ページは、人生の悩み=生きる目的、意味の悩みと捉え、それらに対して、いかなる気持ち、意識で臨むかについて、私なりに書き進めていきます。
さて、私たちは生まれてきたから、生きるのだ。
これは、人間を含め、あらゆる生物の生きる本質であると考えています。
しかし、人間は脳機能の発達が著しく、加えて、生きるための土台である社会も複雑で、情報にあふれかえっておりストレスフル、また、経済の低下も著しく、生きることに喜びを感じにくく、逆に苦しみを感じることも多いと思います。
ゆえに、私たちは、なぜ生きているのか、生きなければならないのか、社会における自分、自分とは何かを意識せざるを得ず、生きる目的、生きる意味を考えすぎ、そのことに違和感や、悩みを抱くにいたるのではないでしょうか。
もちろん、これらの悩みを克服しようと向かうエネルギーが、人類の発展に大きく寄与していることは、言うまでもありませんが。
しかし、考え過ぎ、悩み過ぎは良くありません。
さて、人生の目的、生きる意味の悩みに対するために、いくつかのヒント、対策を書きたいと思います。
人生の問題に対する解決への様々なヒント
1.私たちが人生を問うのではない
2.最善を尽くて生きる
3.心根 謙虚と感謝
4.夢・希望に執着しない
5.自分を認める
6.自分も存在して良い 人と比較しない
7.人間関係を考える
8.楽しみを持つ
9.幸せとは何か考えてみる
10.夢 希望 チャレンジ やりたいことをする
11.自分らしく生きる
1.私たちが人生を問うのではない
心理学者 ヴィクトール・フランクルは次のように言います。
われわれが人生を問うのではない
人生の方から、われわれに問いかけてくるのだ
すなわち人生とは問うものではなく、人生の方から問いかけてくる。
例えば、何かが起こった時、または、今の状態に対して、私たちがいかなる態度で、そのことに臨むのか、この選択と決定と行動の連続が人生であり、それが、人生からの問に応えることになるのです。
何かをする、何もしない。選択肢は複数あります。
いずれにせよ、何を選択してどう動くか、選択と責任の連続により、私たちは自分とは何者であるかを、みずからの人生において創造するのです。
したがって、今の状態(人生から問われていること)に対して、いかなる態度で臨むか、この人生の問いに、いかに応えるかが、人生なのです。
人生とは問うものではないのです。
2.最善を尽くて生きる
今、自分が果たすべき事に、最善を尽くす。
「事に仕える」という言葉がありますが、その事とは、有給の仕事、無給の仕事、その事を問わず、その事に仕えるため、その事を成すため、目の前の事を、最善を尽くして行う。
人生の目的、意味を問わず、最善を尽くす、これも人生でしょう。
3.心根 謙虚と感謝
常に謙虚であり、他者に配慮し、感謝の気持ちを持つこと。
これは、自分を抑え、自分に対する執着を手放すことにもつながります。
自分への執着を手放すと、自分がなぜ生きているのか、生きる目的を問うことも軽減されるのではないでしょうか。
尚、他者への配慮とは、自分を大切にしながらも配慮すべきことであり、自己卑下とは違います。
4.夢・希望に執着しない
こうありたい。
夢、理想、欲は誰にでもあると思います。
でも、そのことに執着して、そのことばかり考えないことです。
こうあればいいなぁと程度に、気持ちを軽くしましょう。
また、夢、理想のために努力することは大切であると思いますが。
夢、理想を必ず実現しなくてはならない、しなければならない。
この「ねばならず」に支配されないようにしましょう。
出来ない自分を責めてしまい、出来ない自分に虚無感を持ってしまいます。
5.自分を認める
日々、最善を尽くしている自分を認めることです。
最善の尽くし方は人様々です。
適度に楽しみ、適度に努力、果たすべき責任を果たす。
バランス良く日々を過ごすことは、バランス良く、生きることにつながりまます。
最善を尽くして、生きている、その自分を認めてあげるのです。
自分を認めると、自分とは何か、人生とは何か、人生の意味を問うことで悩むことは軽減されます。
6.自分も存在して良い 人と比較しない
周りの人を見ていますか?
いろいろな人がいます。
そして、いろいろな人、皆、好き勝手に振る舞っているようにも見えることでしょう。
大切なことは、皆、好きに生きて良いのです。
人生で悩んでいる自分だけを深刻化しないことです。
多くの人がその人なりに生きています。
だからこそ、自分も自分なりに生き、存在して良いのです。
他者の存在を許すのであれば、自己の存在も許しましょう。
7.人間関係を考える
私たちはコミュニケーションをとることにより、自分の想いを伝えることが出来、ストレスも発散され、また相手よりパワーを頂けます。
コミュニケーションとはエネルギーの交換でもあり、生きる力を得ることにもつながります。
私は人間関係が築けないと、社会生活も難しく、生きることが難しいと考えています。
気楽な気持ちで生きるためにも、人とつながっていること。助け合える関係を築くこと。
人間関係は生きるために大切なのです。
8.楽しみを持つ
何か楽しみを持つことです。
これをしていると、他のことは考えることがない。
感覚的に楽しくて、思考が動かない。
すなわち悩まない。
人生の意味で悩むとは、考え過ぎの悩みかもしれません。
深刻に考えずにすむ、対処法、楽しみを持つことも、この悩みの対処として有効でしょう。
9.幸せとは何か考えてみる
自分にとっての幸せとは何でしょうか?
幸せの想いは、人様々でしょう。
でも、今の自分を取り巻く環境の中での幸せとは何か?
このことを考えることも必要かもしれません。
これさえあれば幸せになれる。
そんなものはないと思います。
幸せを追い求めるものは、永遠に幸せになれない。
それは、永遠の不満足状態をつくりあげるからです。
今ある幸せに、まずは感謝しましょう。
そうすれば、生きている意味云々ではなく、生きていることに感謝を抱けるのではないでしょうか。
10.夢 希望 チャレンジ やりたいことをする
「~~あらねばならない」に基づく、夢や希望を持つことは、人生を苦しめることにつながると思いますが、自分の身の丈に合った、夢、希望、チャレンジ、または、やりたいこと探しもよいかと思います。
「こんなことをして何になるんだ」と、最初から思わず。
とりあえずやってみましょう。
自分なりに進めばいいのです。
その行動の中から人間関係も広がり、新しい可能性が生まれることもあると思います。
11.自分らしく生きる
いろいろと、人生の目的、人生の意味という漫然とした悩みに対する、私の想いを書いてきました。
悩む気持ちは分かります。
でも、悩んでも答えの出にくい悩みでもあります。
その悩み、問いは、横に置いておき。。
執着、欲、比較を手放し、自分は自分、今を最善を尽くして生きている自分を認めて、あるがままの自分を受け入れ、自分らしく生きることを、考えてみませんか。