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人生の冒険その意義|冒険に出発しないと人生を失う可能性

あなたは冒険をすることにより自分の足場をしばらく失うかもしれない。
しかし、冒険をしないと人生を失うかもしれない。

~~~by キルケゴール~~~

私たちが成長して進化するためには、人生の冒険を必要とする時があります。
賢人キルケゴールは、その本質を見事に語っています。

不安を手放し前に進む勇気・人生の冒険

Index
1.人生の冒険・不安と執着を手放すこと
2.私の人生の冒険への出発体験

1.人生の冒険・不安と執着を手放すこと

さて、この人生の冒険とは何でしょうか。
私の思う人生の冒険とは、不安を超えて前進をすることです。
そして不安を超えるとは、執着を手放すことと言葉を換えることができます。
執着を手放すとは、今私たちが、しがみついている何かを手放すということです。

「何かにしがみつく」。
「何かを手放す」。
この「何か」とは何でしょうか?

それは不安と向き合わないための「何か」なのではないでしょうか。

すなわち「何か」を手放すと、不安と向き合うことになるのです。

そこには、今の安定を維持したいという思いが強いのかもしれません。

しかし逆説的ですが、その何かにしがみ続けることにより、今、生き辛さを感じたり、何かを失ったり、可能性を放棄したりと、その何かに執着し続けることじたいが、私たちの生き辛さの根源であることも多々あるのです。

では、「何か」にしがみつく具体例をあげてみましょう。

A・対人不安の人がひきこもること、家にいることにしがみつく。
⇒人と会う不安に向き合うことを避けています。
⇒ひきこもることによる自己価値低下、現実に適応出来ない辛さを感じ続けます。
⇒社会適応出来ないことにより人生を失うかもしれません。

B・やりがいのない仕事にしがみつく。
⇒退職することにより収入を失う不安を避けています。
⇒日々、人生の無意味を感じながらも、仕事を続け収入を維持します。
⇒真の自己の力を発揮する場を失うかもしれません。

このように「何か」にしがみつく、執着をするということは、今の安定を維持、執着を手放した後の、将来の不安と向き合うことを避けるということでもあるのです。

今の「何か」にしがみ続ける限り、不安と向き合うことはなく、心は安定しているようですが、実際にはその結果、生き辛さを感じ続け、希望を失い、そして人生を失うことにもつながるのです。

私たちは執着を手放さない限り、前進出来ないことが多々あります。

執着を手放すことにより、しがみついている「何か」(生き辛いけれども安全安定な足場)を失うことはあるでしょう。

ひきこもりの人が外に出る、やりがいのない仕事を続けている人が会社を辞める。
各々不安に直面することでしょう。

しかし今まで避けていた不安に直面することにより、問題の本質を探る機会を得て成長したり、新しい何かに出会い、チャンスを得たりと、執着を手放すことにより、新たな「何か」を得て人生が開けることも多々あるのです。
これが、人生の冒険。
人生の冒険への出発なのです。

執着を手放す、前へ進むために、その一歩を踏み出すタイミング、行動は人様々だと思います。

それは、人が抱えている問題が各々違うからです。

しかし、執着を手放し、チャレンジすることにより、新しい自分や可能性を発見することが出来るのです。

執着を手放すこと、冒険をすることにより、戸惑い、不安を感じ、今までの安全安定な足場(しかし生き辛い)をしばらく失うかもしれません。

しかし、その後人は新しい「何か」を得ることにより、次のステージへと進むことが出来るのです。

動かないと何もはじまりません。

そして、冒険をしないと人生を失うかもしれないのです。

2.私の人生の冒険への出発体験

私は、2002年の6月末まで、14年3ヵ月、1つの会社に勤めていました。

しかし、仕事にやりがいを見出すことは出来ず、何回も会社を辞めたい、転職したい等、思っていました。

そして、2002年1月、異動等もあり、会社を辞め、新しい世界に出たい想いも強くなりました。

そんな時、上述の、キルケゴールの言葉に出会ったのです。
キルケゴールの言葉は、私の退職の決意への背中を押してくれました。

しかし、14年間、毎月、安定した収入を得ていた私は、退職の決意が、なかなか固まらず、結局、退職は諦めようと決めました。

しかし、退職を諦めようと決めたのと同時に、「このままでは人生を失う」と、体の芯から、叫びのようなものが聞こえ、その叫び、言葉に従い、退職を強く決意。

(これは魂の叫びかもしれません。もしかすると、人生の旅とは、魂の旅かもしれません)。

そして、退職しました。

安定した収入への執着を手放し、先行き不明の不安に直面。

人生の冒険へ船出したのです。

足場を失っても、人生を失わないために。

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