変えられない性格と心理行動特徴
私たちは、性格や行動特徴において悩むことが多々あります。
周りが取っている行動が取れない。
何か周囲と合わせられない。
周囲と浮いた感じがする。
等々。
具体的な例を1つあげれば
周囲の人は沢山話すのに、自分はあまり話すことがなく、話したいとも思わない。
それでも、周囲が話して盛り上がっていると、話さなければと思ってしまう。
でも、話題もなく、周囲の話しにも興味がなく、何を盛り上がっているのか分からない。
このような悩みは、性格の悩み、もしくは、話題が合わない心理行動特徴の悩みとも言えるでしょう。
では、性格の悩み、心理行動特徴の悩みは改善されるのでしょうか、変わるのでしょうか?
性格には変えられる側面と変えられない側面がある
Index
1.性格が変わるか否か気質を考える
2.性格・心理行動特徴において変えられないことを受け入れる大切さ
3.強引に性格を変えようと思わないこと
1.性格が変わるか否か気質を考える
私たちの今の性格は、気質(遺伝)と、生後の環境からつくられています。
この複合要因は、どこまでが、気質か、どこまでが、環境によるものかは、分離して分析することが難しいでしょう。
私は環境によって形成された性格、心理行動特徴は変えられると考えています。
理由は生後に形成されたものであり、学習により形成された可能性が高く、再学習することにより、性格、心理行動特徴は変わると考えられるからです。
心理カウンセリング等は性格、心理行動特徴の再学習には有効でしょう。
しかし、気質、生まれ持っての傾向は、定点であり、性格、心理行動特徴を変えることは難しいのではないでしょうか。
あまり人の話しに興味がなく、盛り上がることが難しい悩みの場合、性格の問題ではありますが、生まれ持っての性格傾向、気質の問題と考えると、静かに、自分の好きなことに集中した生活の方が落ち着くように思います。
社会適応面から、人の話しに興味があり、盛り上がりたいという悩みもおありでしぅが、自身の内面にエネルギーが向かう気質の場合、自己の感性、自己の世界観を大切にされた方が、ストレスも低く、良いように思えます。
2.性格・心理行動特徴において変えられないことを受け入れる大切さ
さて、私のことについて書かせて頂きます。
私は子供時より人と話すことが出来ませんでした。
それは、親子関係の問題より、会話のスキルを伸ばせなかったのです。
でも、今は話せます。
学習したのです。
この意味において、「話せない」性格、心理行動特徴は、「話せる」に変わったのです。
でも、「大勢の中で盛り上がれる」性格、心理行動特徴は、身に付いてはいません。
おそらく、私は盛り上がって、騒ぐことが好きではないのだと思います。
まさに、気質の影響ではないかと思います。
無理をして盛り上がった振りをしたこともありましたが、結局、疲れるだけでした。
性格、心理行動特徴においては、変えられないものもあることを、私たちは認識しなければなりません。
性格、心理行動特徴も、1つの能力です。
その能力を無理に違う方向に持っていくより、自然と好きなように活用した方が、人生の豊かさ、充実感にもつながるのではないでしょうか。
チャレンジしても、学習出来ない、身に付かない為に性格が変わらないと、自分を責めるのはやめましょう。
それは、本来の自己に反する行為だからです。
変えられない、変わらない、性格、心理行動特徴を受け入れることが重要なのです。
3.強引に性格を変えようと思わないこと
もし、あなたが、自分の性格、心理行動特徴を強引に変えたいのであれば、自分を演じる方法があるでしょう。
役者のように。
でも、役者は仕事です。
ある時間内、ある役を演じているので、役を演じる時間が終われば、素の自分に戻ります。
しかし、日常生活において長時間、自分とは真逆の性格、心理行動特徴を演じ続けますと、心理的ストレスも高まり、やがては、一体、自分とは何者か、そのことが分からなくなるでしょう。
強引に自分を変えることは、リスクが高いのです。
いろいろな、お気持ちはあるでしょうが、性格、心理行動特徴について、あまり悩まれない方がよいのかもしれません。
なぜなら、この問題の本質は、他者よりの比較より生じている可能性が高いからです。
他者のように振る舞いたいと思い、悩むのです。
性格、心理行動特徴、変えられる点は、学習において変えられるでしょう。
しかし、変えられない、変わらない、性格、心理行動特徴は無理をせず受け入れた方が楽です。
そして、受け入れたうえで、性格、心理行動特徴を、いかに社会に活かし生活をするのか、生き方と在り方において自然ではないかと考えます。