友達親子に対する違和感
友達親子:子供の自立心を削ぐ親子関係
友達親子。
以前より、この言葉に違和感があります。
今の大学生は、反抗期がなかった、この数は50%と言われています。
友達親子と反抗期がない大学生。
反抗期とは親からみた言葉であり
子供にとっては自立期です。
親という力のある、権威者との葛藤を通して、自己を成長させる機会です。
葛藤より自信も深まり、責任感も育ち、出来事に対するストレス耐性も強くなるでしょう。
自分のことは自分で決める、自己決定力の高まりと、それに伴う、自己効力感を、自立期に培います。
でも、友達親子は何でも話し合える、仲の良い親子です。
したがって、話し合えるから、反抗期もなく、自立期もない。
それはそれで、余計な葛藤を避けているのですから、良いのでしょうが。
しかし、実のところ、親は子供との軋轢を避け、子供に合わしているだけかもしれません。
また、子供も自己の自立に伴う自己主張の表現を、親を煩わせたくないとの思いから、避けているのかもしれません。
友達親子とは仲の良い親子のイメージが先行しますが、
実は問題と向き合わない、遠慮し合う親子関係なのかもしれません。
では、若者はいつ自立心を手に入れるために葛藤するのか。
自分と権威ある誰かと、いつぶつかり葛藤するのか。
おそらく、社会に出てから、組織に入ってからでしょう。
友達上司は未だ聞きません。
この時、権威者との葛藤を通して、自立心、ストレス耐性は育まれるでしょうか。
しかし、権威者という上司と向き合うことで、心理的な委縮から、早期、会社を退職という事態にもなりかるません。
自立。
自立心。
葛藤を抱えながらも、自己責任に基づく、自己決定。
これらを培えない、思春期、青年期の友達親子には、違和感しか感じません。
そもそも、友達親子の関係は、欧米でも言われているのでしょうか。
日本独特の現象なのでしょうか。