子供時を振り返る時・心の注意点
私たちは過去から来ています。
正確に書くと、過去の親子関係、環境の影響を1つの土台(他に遺伝の問題もあります)として、今に存在しています。
そして、私たちは今に生き辛さを感じ続ける時、なぜ、自分は生き辛いのか(その問題が経済や体調でない限り)、その原因は自分の性格ではないかと思い考え、自分の性格の分析をはじめます。
そして、多くの人が、心の生き辛さを感じる時、それは人間関係に起因しています。
もちろん、自己を取り巻く他者の問題もあるでしょうが、自分に問題はないのか等、自己に問題意識を持ちはじめ、自分の、行動パターンや、言語パターンを振り返り、周囲との関係性等を考えます。
過去・子供時を振り返る時に注意すること
生き辛さと子供時の振り返り 怒りにのみ込まれないこと
自己分析のはじまりです。
そして、その自己分析を続けていくと、今の自分の問題はいつから生じているのか、何を原因として生じているのか、過去を振り返り、理解しはじめます。
そして、多くの人は、子供時までさかのぼり、過去の親子関係、過去の自己を取り巻く環境に問題があったことに気がつかれると思います。
冒頭にも書きましたが、私たちは過去から来ています。
過去に今の自分の土台を築いています。
その土台を築いたのは誰であるか?
多くの場合は親でしょう。
さて、子供時を振り返る時の心の注意点です。
多くの人は、過去の親子関係に問題があると理解すると、親に対する怒りの気持ちを抱きます。
あんなこともあった、こんなこともあった、こんなことまで言われた等々。
思い出せば、思い出すほど、怒りがこみ上げてくるかもしれません。
大切なこと。
怒りにのみこまれないことです。
怒りにのみこまれると、常に過去の親子関係、過去の親、過去の親が今の親とも重なり、怒りの感情とともに、過去や親に対する意識過剰となり、怒りがヒートアップし続け、親に対して強固な憎しみの感情すら抱いてしまうかもしれません。
子供時は自分のルーツ。
子供時を振り返り、自己分析をすることは、これからの自分をつくり変えるために、重要なことですが、必要以上に、過去のことを掘り返さないことです。
一度、怒りの感情に着火すると、思考も狭まり、辛いことのみを思い出す傾向となり、さらに親、憎しとなってしまうのです。
子供時を振り返る時の注意点
・一気に振り返ろうとしないこと。
・怒りを感じはじめたら、振り返りをやめ、深呼吸をすること。
・怒りを感じはじめたら、気分転換をすること。
・子供時の良かったことも同時に思い出すこと。
怒りは破壊の感情とも結びついています。
子供時を振り返る時、怒りの感情には注意しましょう。