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心理学を学ぶ意義とリスク

人が心理学を学びたい気持ち、興味を持つ、その動機、その目的は、どのようなものでしょうか。

目次

心理学を学ぶ様々な動機とリスクについて

1.心理学・心に漠然と興味がある

純粋に心理学に興味がある
何か心理学、心、この言葉に惹かれる。
私は20歳前後の頃、心理学に漠然と惹かれ、結構な冊数を本を読みました。

2.自分を知りたい・自分を変えたい

私が心理学に興味を持ったきっかけは、社会(大学生活・会社生活)に馴染めない自分自身のことを知りたい。
なぜ、自分はこうなのか?
自分に対する疑問意識からだと思います。

そして、ある程度自分を知ることは出来ました。
なぜ、自分がこうなってしまったのか。

その原因は親、成育歴にあるのであろうということを理解しました。

しかし、当時の私はここまでしか、心理学を学び進めることはしませんでした。

自分が社会に適応出来ない原因は分かったが、それを、どうして良いのか、どのように改善・解決していいのか分からなかったのです。

ですから、当時はこれ以上学ぶ価値はないと思い、心理学の学びを放棄しました。

しかし、人によっては問題を抱えている自己の性格を変えたい等、前向きな姿勢で学ばれる方もおられると思います。
この意味においては、心理学は有益です。

ただ、私が心理学を学びはじめたのは、今から30年以上前のこと。
当時はまだまだ、一般的に誤解の多い世界であり、良書とも巡り合わなかったのかもしれません。

3.他者を理解する(知識による批判と攻撃のリスク)

心理学を学び、他者を理解することにより、他者を批判、攻撃したい。
この衝動、目的から心理学を学ばれる方もおられます。

または、最初の動機は純粋に心理学に対する興味から学んだとしても、徐々に人に対する復讐心から、心理学の知識を活用して、相手を批判、攻撃したい思いに駆られる方もおられるでしょう。

心理学を学び、その知識を他者分析、批判、攻撃に使うことは感心しません。
そもそも、心理学を学問とするのであれば、学問の「知」を、そのようなことに使うことじたいおかしい。

そして、心理学を学ぶと、必ず傲慢化する人が現れます。
自分は何でも知っている。それだけ勉強したからだと。

そして、この知識と攻撃心は他者との関係を悪化させたり、私が一番懸念する事態は、親を批判、攻撃するために、その知識を行使するのではないかということです。

親子関係、成育歴に問題があると感じた人が、心理学の勉強をして、その知識を基に、親の心理分析、養育分析を行い、親を批判、攻撃、そして自己は万能者であるかのように振る舞う。
そして、親の養育の責任追及を行う。
よくある例です。

果たして、この行動、態度が自己の人生の実りにつながるでしょうか?

私は機能不全家族の出ですが、親に対して、この行動は取らなかった。

4.人間関係を豊かにしたい

自分を知り、他者理解を深め、共感力を培い、コミュニケーション力を培う。
そして、人間関係を良好なものにする。

心理学を学ぶ意味の多くは、ここにあると思います。

心理学を学問と捉えるのであれば、学問からの学びは、人生の実りにつなげたいものですね。

5.仕事対人援助職(必要に応じて学ぶ)

対人援助職に就いておられる方は、対人関係能力を上げるために、都度、必要に応じて心理学を学ぶ必要があるでしょう。
そして、仕事に対するスキルアップを図られるのです。

さて、心理学を学ぶ、気持ち、きっかけ、動機について書いてみました。

私は前述のように20歳前後半時(30年前)に心理学に興味を持ち学びはじめましたが、分析的、批判的にしか役立てることが出来ず、自分の人生には役立たないと思い、学ぶことをやめました。

その後、34歳時、エニアグラムを知り、再び、勉強開始。
交流分分析、アダルトチルドレン、カウンセラー資格取得へと進みました。
これは、30歳代、中頃の話です。

さて、最後に心理学を学ぶ意義、動機として、心理カウンセラーになりたい。
と、いう動機もありますね。

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