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子供を不幸にする親(その手口方法と子供への影響)

親はどのような手口・方法・パタ-ンを用いて子供を不幸にするのでしょうか。
ダン・ニュ-ハ-ス著、不幸にする親よりその手口等を紹介します。
アダルトチルドレンにも共通する箇所があり参考になると思います。

内容は親の子どもに接する態度を手口として、その具体例、そして、その結果、子供に起きる可能性を手口毎に紹介します。

親が子供の心をコントロールすると子供は不幸を体験する

子供を不幸にする親の手口方法の様々

手口①

・子どもが食事をする環境を、自分が望むようにコントロ-ルしようとする

・子どもが何を、いつ、どのように食べるか、指図してばかりいる。
・夕食の食卓の雰囲気を独裁者のように支配する。

その結果、子どもに起きる可能性
・自律性の発達が阻まれる。
・情緒的なトラブルが増す。
・摂食障害や何らかのアディクションを招く。
・貧困な自己像を持つ。

手口②

・子どもの身体に関することを過剰にコントロ-ルしようとする

・動作や身体的能力についてうるさく言ってばかりいる。
・服装や髪型、身繕いなどについて、あれこれ指図してばかりいる。

その結果、子どもに起きる可能性
・自分でいることの意識を踏みにじみられる。
・自分自身の自由な意思を持ちにくくなる。
・自分の体についてゆがんだイメ-ジを持ってしまう。

手口③

・子どもの個人的な領域を過剰にコントロ-ルしようとする

・睡眠時間、家事の手伝い、遊ぶ時間などについて、事細かくゆきすぎた管理をしようとする。
・プライバシ-を侵害する。

その結果、子どもに起きる可能性
・依存心が増す。
・安定感が減少する。
・常に細かく観察されている気分がして落ち着かない。
・物事に対する期待感が減少する。

手口④

・子どもの友人関係を過剰にコントロ-ルする

・友達を作ったり、異性の交遊相手を選ぶ時にいちいち介入する。
・子どもが家族以外の人間と交流するのをやめさせようとする。

その結果、子どもに起きる可能性
・独立した個人としての意識の発達が遅れる。
・人間関係や他人に不信感を持ったり、逆にすぐ信用してしまったり、ゆがんだ考えを持ったりするようになる。
・他人の価値に気づく力を持ちにくくなる。

手口⑤

・子どもが自分で決めようとすることをコントロ-ルする

・学校や仕事を選ぶ時など、子どもにとって重要な決定事項を、すべて自分が思うように支配しようとする。
・子どもが自分で決めたことを、後になってから批判したり笑ったりする。

その結果、子どもに起きる可能性
・物事を決める力の発達が遅れる。
・親の考えに依存しすぎるようになる。
・自分の考えに自信が持てなくなる。
・何かを達成できたかどうかわからず、いつもあやふやな気分がしている。

手口⑥

・子どもの発言をコントロ-ルする

・子どもがいつ、どのように発言するかを指図する。
・自分と異なる意見や質問を禁じる。

その結果、子どもに起きる可能性
・自ら進んで話そうとしなくなる。
・人とのコミュニケ-ション能力の発達が遅れる。
・閉塞感に悩まされる。
・自信がなくなる。

手口⑦

・子どもの感情をコントロ-ルしようとする

・子どもの心に生じる感情を否定したり、指図、あざ笑う、取り合わないなどする。

その結果、子どもに起きる可能性
・わき起こる感情にどう対処したらよいかを学ぶ機会が奪われる。
・自分の感情をどう表現したらよいかについて考えがゆがむ。
・なぜその感情が起きたかを理解することができなくなる。
・他人の強い感情に接した時にうまく対応できなくなる。

手口⑧

・子どもの考えをコントロ-ルしようとする

・子どもの価値観や好みを親が望むように統制しようとする。
・親の人生観を絶対的なものとして押しつける。
・子どもが新しい考えを持たないよう画策する。

その結果、子どもに起きる可能性
・知的発達が遅れる。
・物事に興味を持ったり何かを学ぼうとするのではなく、「だれが正しくてだれが正しくないか」にばかり意識が向いてしまう。
・1人の人間として存在していることへの自信が生まれない。
・他人の考えに気づく力が失われる。

手口⑨

・子どもをいじめ、虐待する

・暴力を振るう。
・性的な行為をする。
・言葉による虐待や精神的な虐待をする。
・子どもを怖じ気づかせる。
・子どもが自分を守ることを禁じる。

その結果、子どもに起きる可能性
・孤立感や見捨てられた気分が高まる。
・うつと不安症候群の危険性が高まる。
・自分はいじめられてもおかしくないと思うようになる。
・衝動的な行動が抑えられなくなる。
・なんらかのアディクションに陥るリスクが増す。

手口⑩

・子どもの幸せを取り上げてしまう


・気に入らないことがあると愛情を引っ込めてしまう。
・温かさや励ましを与えない。
・「守られている」という気持ちや、「家族の一員である」という安心感を与えない。

その結果、子どもに起きる可能性
・自分は愛されるに値しないと感じる。
・依存心が増す。
・自信がなくなる。
・期待を持たなくなる。
・「ひどい扱いでも受け入れよう」という意識が増す。
・うつと不安症候群の危険性が高まる。

手口⑪

・子どもの頭を混乱させる

・はっきりしない規則を作る。
・意味がどちらとも取れることを言う。
・言動がしょちゅう変わる。
・言うことがくどくどわかりにくい。

その結果、子どもに起きる可能性
・自分の言動を後で後悔することが多くなる。
・孤立感を感じる。
・物事が決められず、自分から率先して何かを始めることができない。

手口⑫

・陰湿な手口を用いて子どもの心を操る

・恥ずかしい思いをさせたり、スケ-プゴ-トにする。

その結果、子どもに起きる可能性
・他人に対する不信感を産む。
・中身より見かけによって自分の価値が測られていると感じるようになる。
・自分には責任がない家族の心配事を、自分のこととして内面化する。
・うつや内心の怒りを産む。

ダン・ニュ-ハ-ス著
不幸にする親 人生を奪われる子ども
株式会社 講談社刊

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