SNSと人間関係の閉塞的なストレス
スマホの普及と対をなして、普及してきたのが、SNSです。
パソコンが主流の時代から、SNSは存在していたのですが、スマホの普及とともに、爆発的に普及。
それは、スマホがいつでも、どこでも、活用出来るからでしょう。
私はSNSは活用しませんので、SNSストレスとは関係ありませんが・・・。
でも、SNSをしたい人、活用している人の気持ちは分かります。
自分を発信したいのではないでしょうか?
もしくは、自分を知ってもらいたい?
さらには、いいねが欲しい。
SNSと人間関係のストレス
現代は人のつながりは薄く、孤独化の社会とも言われています。
自己存在の希薄さ、自己承認の不足等、自分って何だろう?
そんな気持ちが蔓延しているのかもしれません。
だから自分を発信して、自分という人間が存在していることを知ってもらいたい。
もしくは、ネット、SNSにおいて、人とつながっていたい。
さらには、投稿した記事に「いいね」通知をもらい、満たされない自分の心を満たしたい。
SNSは孤独の社会の産物としてはぴったりのテクノロジーでしょう。
リアルなつながりでなくても、SNSでつながっていれば、SNSで会話をすれば、孤独を味合わずにすむ。
または、友達やコメントの数を増やして、自己承認欲求を満たしたい。
人であれば、当然の感覚のもと、SNSを活用されているように思います。
また、人とは、社会的に他の人と同じ行動をしたがる傾向があるようです。
皆やっているから自分もする。
それによって、自分は時代や仲間からはずれていないという、安心感を得るのでしょうか。
しかし、SNSは文字と写真、動画等の世界。
とくに文字だけで、人とやりとりすると、相手の真意が分からず、何回も読み直したり、返信に困ったり、考えることに時間が取られ、そのことでストレスも増えます。
また、自分の返信を相手がどう受け止めるか、そんな不安も感じながらのSNS。
相手に対する返信に対して、どう受け止められるのが怖く、長時間考える人もいるようです。
SNSとは、つながるためには便利なツールですが、その反面、文字の推測、それに基づく返信等、余計なストレスをもたらしています。
また、SNSの発信内容(文字、画像、動画)によっては、誤解されたり、反感をもたれたり、非難、中傷されないよう、読む方に対して、過剰に気を使って活用しなければなりません。
自分を発信するという思いとは裏腹に、思い切って発信出来ない。
思い切って発信して、嫌われたらどうしよう。
そんな不安を抱えながらも、つながりは欲しい。
また、SNSを活用した結果、他者のSNSを読み、自分と比較して、他者を妬んだり、落ち込んだり、様々な感情に振り回されることもあるでしょう。
何のためのSNSかなと思ってしまいますが、それでも、やめられない人はやめられない。
ここ数年、人間関係、人に対する悩み、とくに、嫌われたくない思いが強まり、そのため人に合わせるばかりで、自分を出せず、自分が何を感じているのか分からない等の悩みでカウンセリングに来られる方が増えているような気がします。
昔から、人間関係に対する悩み相談は多かったのですが、そこに、SNSが拍車をかけ、悩みを深くしている感を受けます。
もちろん、SNSに発信したおかげで、つながっている人々から勇気をもらえた、ビジネスが広がった等の、プラスの側面も多々あるのでしょうが。
しかし、SNSは、いじめの温床になったり、詐欺師の暗躍等、気をつけなければならないことも多い。
そして、スマホでいつでも見れるSNSは、社会や政治を変える力にもなりますが、上述のように、ストレスを高め、人を傷つける道具、ツールにもなります。
あまり、気にせず、気楽にSNSを楽しめればいいのでしょうが。
これも、時代の流れでしょう。
私の願うことは、良心を持ち、他者への思いを忘れることなく、おおらかな気持ちでSNSを活用すること。
SNSが鬱陶しいと思ったら、やめてしまってもいい。
私がSNSに対して書けるのは、これぐらいのことです。
私もいつか、SNSを活用するかもしれませんが・・・。
最後にある学者の一言。
一週間に一日。
スマホを使わない日をつくると、ストレスはかなり減る。