いつもニコニコしている人の生き辛さ
いつも、ニコニコしている人。
それは、偽りの自己でしょうか?
それとも、本当に心からの笑顔なのでしょうか。
例えば、友人関係、家族、職場でもずっと、ニコニコと笑顔でいる人。
疲れませんか?
無理していませんか?
自分の本音を話せる人はいますか?
頼られ過ぎて、自分が余裕のない時でも、他者を優先していませんか?
いつもニコニコしている人は本音が言えず無理を重ね自分を追い込む傾向がある
これらのニコニコの所作行為は、全て、自分を追い込むことにつながります。
いつもニコニコの偽りの自己、仮面をつけると、本音が言えず、辛いものなのです。
いつもニコニコしている人は、次のように考え、思われているのではないでしょうか?
周囲の雰囲気を明るくしなければならない。
人の期待には応えよう。
嫌われたくない。
そして、その偽りのニコニコより、次の行動へと、発展していきます。
何事にも、一生懸命、無理をしてでも取り組まなければならない。
評価を得るために、多少の無理をしてでも頑張ろう。
断ってはいけない。
でも、無理をすれば、するほど、辛いものです。
自分の正直な気持ちを伝えられない。
例えば、
「今は疲れています」。
「その仕事は他の仕事が入っており出来ません」。
このように、率直に断ることが出来なくなっていきます。
結果として、自分の事で精一杯の時でも、他者より様々なことを引き受け、断ることが出来ず、それが重荷となって、押しつぶされそうな感覚を持たれるでしょう。
無理が出来ない自分を責め続けるかもしれません。
しかし、本当は、いつもニコニコしていることじたいが不自然であり、無理をして何でも引き受けてしまっては、その辛さから、いずれは笑顔が消えていくかもしれません。
それは、うつ病のサインかもしれません。
それ以外、もう、ここで働くことは無理となり、突然の退職。
職場の人からしてみると、「あれだけ、ニニコニコしていて、何でも率先してくれる人が、なぜ突然の退職?」と、理解不能と思います。
また、いつもニコニコしていることより、友人に頼られることも多く、その重たさから、友人関係すべてをリセットしようと、関係性すべてを断ちたい衝動に駆られるかもしれません。
一番恐れることは、ニコニコの辛さ、他者や期待に応えられない罪悪感、責任感より、自分が消えてしまいたいと思ってしまうことです。
さて、いつもニコニコニ、偽りの自己の弊害、危険性を書いてきました。
偽りの自己よりの解放は、自分の気持ちに正直に行動することです。
いつも、ニコニコしていることは、大変立派ですが、無理は禁物。
その笑顔、自分に向けてあげたらいいですね。
他者を優先したい気持ちは分かりますが、なぜ、そこまで、優先したいのか。その問題の本質も考えましょう。
そして、自分を大切に。
自分のことを真剣に考え、悩むことが出来るのは、自分だけだと思ってください。
もちろん、悩みを相談することは可能です。
心理カウンセリングも有効です。
でも、相談した結果、どのように考えや、振る舞いを変えるかは、自分の選択、決断です。
自分を大切に。