恐れを手放して前進した先にあるもの
私たちは、望む何かを手にする為に
「恐れを手放して前進しましょう」。
と、恐れを手放すことの大切さを説かれることが多いと思います。
確かにその通りです。
自分が何かに向かって前進、目標達成の為に、前進する際、恐れを感じ、縛られていては、恐れにより、前に進むことが出来ないでしょう。
しかし、恐れには、大別すると、2種類の恐れがあるのです。
チャレンジに対する恐れ:不安とリスクは常に存在する
Index
1.漠然とした不安に基づく恐れ
2.前進した先にある確率の高いリスクの対する恐れ
しかし、恐れといっても、この2つは、その性質が違うのです。
漠然とした恐れは不安感の強さから生じ、その感じている不安が実際に起こるかどうかまったく不確実、むしろ、考え過ぎより起こりもしない不安を脳が勝手に作り出し、その不安を恐れているのかもしれません。
それに対して、確率の高いリスクに対する恐れは、前進した先にある、実際に起こる確率の高い出来事に対する不安です。
1.漠然とした不安に基づく恐れ
漠然とした不安に基づく恐れ。
誰でも感じることはあるでしょう。
例えば、社内における昇格。自分は部下をまとめ、管理者として努められるのだろうか。
出産。あかちゃんを育てられるのか、一人前の人に育てられるのか。
起業。成功するのだろうか。
これらの不安は漠然としており、その不安より生じる恐れが現実化する根拠はありません。
その不安は現実になるかもしれません、しかし、そうではなく、何も問題なく、逆に全て順調かもしれません。
したがって、答えは、「やってみないと分からない」「前進してみないと分からない」のです。
但し、この漠然とした不安に基づく恐れに対して、事前準備をするのであれば、前進、実行する前に、相談者、支援者等を先にピックアップ、いざとなったら、いつでも相談出来る体制を構築、事に臨むのが良いと思います。
もちろん、心理カウンセラーも、その相談内容によっては、事前、事後ともに、一緒に悩み、考えてくれることでしょう。
漠然とした不安に基づく恐れに怯え、成したいことが出来ない、前に進めない、悩み続けることは、時間がもったいなく、考え過ぎは、うつ傾向、うつ病へと発展しかねません。
不安と恐れは常駐なり。
漠然とした不安と恐れを手放し、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
チャンス、時を逃すと、生涯、チャレンジ出来ないかもしれません。
2.前進した先にある確率の高いリスクの対する恐れ
何かを成すために、前進した時、その先に、実際に起こる確率の高い不安に対する恐れを考え、不安と恐れに、悩まれることもあるでしょう。
これは、漠然とした不安ではなく、実際に起こるかもしれない、リスクに対する不安と恐れなのです。
具体的な例を書いてみましょう。
今までにない新しい商品を開発しました。精度に問題はありません。
この商品を売りに出したい。
独立したい。
売れる確率は高いが
赤字だけで自己破産の恐れもある。
(実は彼は営業経験はなく、売り込み方の知識がまったくないのです)
次の例。
結婚3年の夫婦。
どうも、最近彼(夫)の様子、帰宅時間、休日の過ごし方がいつもと違う、浮気でもしているのであろうかと疑いを持ち、話し合いの場(結果によっては離婚)を持とうかと悩む妻。
このままでは自己犠牲であり、幸せになれないという思い。
実際には漠然とした不安と恐れのようにもみえるかもしれませんが、明らかに、夫の様子、態度、時間の過ごし方が今までと違うという、確実な根拠があり、リスクも高いのです。
したがって、漠然とした不安と恐れとは、言えないでしょう。
リスクに関しては、必ず、具体的な対応法があると、私は考えます。
先の商品開発、販売独立であれば経営支援のプロと提携。
また、夫の浮気で悩む妻の場合、白黒はっきりさせるためには、探偵を雇うことも1つです。
そして、離婚後のことは弁護士に相談。
このように、現実的にリスクの高い不安と恐れに対しては、具体的に対応する職種(プロ)の人がいると思います。
経費はかかりますが、リスク管理をしっかりとして、不安と恐れから解放されることも大切でしょう。
漠然とした不安であれ、具体的な不安であれ、その不安と恐れに悩み続けることは、時間という資産を無駄にしてしまいます。
また、悩みより脳神経にも影響を及ぼすでしょう。
不安を手放し前進しましょう。
不安と恐れが現実化する根拠のない場合は多々あり、仮に現実化するリスクが高いのであれば、それを止める手段、前進するための支援もあるのですから。
不安を手放し前進しましょう。
恐れを手放したその先にあるものは、誰にも分からないかもしれませんが、結果が分からないこそ、前に進む、チャレンジする楽しみもあるのではないでしょうか。
前進しないと、生涯、後悔するかもしれませんよ。