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優等生・ひきこもり・非行少年の共通性と類似性

一般的に言う、学校における優等生。
そして、学校に行かない(社会参加を拒絶する)ひきこもり。
また、非行少年・少女。

私は、この3つのグループに、共通性、類似性が存在することがあると考えています。
(もちろん、共通性、類似性のない場合もありますが)。

優等生、ひきこもり、非行少年における、私が考える共通性、類似性とは、子供時から親の期待、問題を背負って生きてきたことです。

この1点に絞って、書きます。

もちろん、優等生、ひきこもり、非行少年には、その他の個別の問題、その他の要因もあるでしょうが・・・。

では、優等生、ひきこもり、非行少年の共通性、類似性を具体的に書きます。

共通性、類似性のもとは、子供に対する期待の高い親、しつけ等の厳しい親、子供を監視することが自分の仕事等と思っている親の存在があると考えます。

親の子供に対する期待とは
・勉強が成績優秀でなければならない。
・親の決めたルールは守らなければならない
等、子供の自由を奪う、支配的な親の期待です。

要は、子供を様々な方法を用いて、自分の意のままにしよう、従わせようとする、支配的な親なのです。

優等生・ひきここもり・非行少年:親子関係の問題から生じる心理

Index
1.優等生
2.ひきこもり
3.非行少年(少女)

1.優等生

優等生とは、勉強では成績優秀、学校では委員を務める、模範的な振る舞いをする子供(成人含む)を、当文章では示しています。

この、優等生の行動、振る舞いが、自発的なものであれば問題はないのですが、親の支配に基づく強制であるとすると、多々、問題が生じる時もあります。

それは、子供は親の期待に応えるため、自分の意思を抑圧して親に従う、自分の能力の限界まで頑張り続ける等、やりたくないことを親にやらされ続け、自己犠牲的な行為を果たし続けるのです。

子供も幼いうちは、親の期待に応えよう、うるさい親の要求に耐えようと頑張り続け、優等生を目指し、実際に優等生と評価されるに至ることもあるでしょう。

では、このタイプの優等生は、心にどのような問題を抱えて人生をおくることにつながるでしょうか。
ボイントは親の支配、抑圧の影響です。

・自己主張が苦手
・自己決定力の欠落
・自分の人生を生きていない感覚 虚しさ
・どれだけ評価されても嬉しくない 喜びの減退
等、様々あるでしょう。

このような慢性的な心理状態において、世間的に優等生として評価されても、その延長で名の知れた企業、公務員に就職したとしても、それが、優等生の幸せにつながるでしょうか?

また、優等生として名の知れた企業、公務員として就職したとしても、今までの親子関係の延長上から、人間関係等の問題を抱える可能性は高く、生き辛い人生を歩まれるのではと思ってしまいます。

そして、彼らは社会生活をおくることに苦痛を感じ、エネルギーも衰退、心の病を患うかもしれません。
彼らの人生は、親に従い続け、親の期待を満たすために存在する、儚き優等生となるかもしれません。

2.ひきこもり

ひきこもりになる子供も、親の影響が強すぎたとも言えます。
親のタイプは優等生の親のタイプと同じく、支配性の高い親でしょう。

子供もひきこもる以前は、優等生を目指して、親の期待、要望に応えようと一生懸命努力しますが、それでも親の期待を満たせない、努力し続けても結果が出せない悔しさ、そして、子供によっては、自分が本当にしたいことは何か等を考え、一生懸命、親に伝える努力もするのですが、親は一蹴、子供を無視。

やがては、優等生を目指そうにも、努力の限界、能力の限界を感じてしまい、そこから、無力感を抱き、ひきこもってしまうこともあるでしょう。
または、何を訴えても、応えてくれない親の存在に諦め、無力を感じ、無価値に陥り、ひきこもってしまうこともあるのではないでしょうか。

また、優等生と同じく、自己表現力、自己決定力の乏しさ、合わせて、親子間の様々な問題の延長により、学校、社会入と進むにつれ、人間関係構築力の問題、環境適応能力の問題より、自分自身を守るために、ひきこもってしまうこともあります。

この状態は、優等生を目指した、または、優等生を維持出来ない方にも共通する、息切れした状態、生命エネルギーの枯渇した状態なのです。

もしくは、無言で親に対する、育て方に対する抗議と怒りを、ひきこもることによって表現しているのかもしれません。

3.非行少年(少女)

子供が非行に走る場合、親との問題、確執がクローズフアップされることが多々あります。
但し、優等生、ひきこもりの場合と違い、親の支配の問題だけではなく、ネグレクト、暴力、親の自己中心的な生き方に巻き込まれ、その家庭環境から、自分を守るために避難するため、非行への道に入られる方もおられるでしょう。

生命エネルギーが枯渇するまで耐え忍んだ、優等生、ひきこもりに対して、まだ、エネルギーに溢れ、そのエネルギーが、親からの逃避、反抗的な行動が非行という形として表れるのです。

この非行は、反社会的な側面もありますが、自分を守っているのです。
これ以上、傷つかないために。

優等生、ひきこもりと違い、非行少年は社会において、自分の好き放題に振る舞う傾向があるようです。
(実はこれらの行動も、本当は親に対して自分の生き辛さに気づいて欲しい、救い出して欲しいというSOSのサイン出しているのかもしれません。非行行為のみに目が行き、非行少年は非難対象者のように映りますが、彼らの心意は見過ごされているのかもしれません)。

いずれにせよ、優等生、ひきこもりと同じく、支配的な親の問題より、非行へ走ることも多いのです。

しかし、非行に走ると、彼らを待ち受けている、反社会的勢力がいることを忘れてはなりません。
彼らは非行少年を狙い、自分達の仲間へ導き、都合よく使おうと待ち構えているのです。

優等生、ひきこもりは、まだ親と暮らしているので、ある意味守られてはいますが、非行に走ると、自分を保護してくれる人はおらず、自身の身の危険等、よくよく考え、制御して行動しなければならないでしょう。

さて、優等生、ひきこもり、非行少年の問題の共通性、類似性の1つとして、親の支配性から、いかに自分を守るか、実際は、方法、行動様式が違うだけの場合も見受けられるのです

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