性格の悩み・改善
私たちは様々なことで悩みます。
その様々な悩みのなかでも、私たちに悩みの原因があることは多いと思います。
そしてそれはおおざっぱではありますが、私たちの性格の問題と言えるかもしれません。
1.性格の悩みと改善について
性格の悩み相談においてカウンセリングを受けられる方は大変多いです。
それは、自分の抱えている性格が人間関係等に影響していると自覚されているからです。
自分の抱えている性格を何とか改善したいという思いで、カウンセリングを受けにこられるのです。
それではまず、性格とは何でしょうか?
簡潔に書くと、性格とは「ある一定の状況やもの(人)に対する、一貫した反応パターン」のことと言えます。
そして、ある一定の状況やもの(人)とは出来事、事態、場所、人物等様々であり、これら対象に対して常に一貫した同じ反応パターン(態度・行動)を取ることによって、性格の悩みとしての生き辛さを抱えているのです。
そしてこの反応パターンとは行動・態度を示すだけではなく、自分を責め続ける等、思考面や感覚面におけるパターンも含みます。
例えば・反応パターンとして(常に)
- 打ち合わせでは意見が言えない
- 人と雑談をしたあと、人の気分を害していないか気にしすぎる
- 周囲が暗いと、場を盛り上げようと賑やかに振る舞い疲れる
- 仕事を頑張っても、頑張っても、まだまだ頑張り足りないと感じる
- 何か気にいらないと大声を出してしまう
- 恋愛において常に異性を支配したがる
- どうしても親と話すと冷静になれず、気分が悪くなる
- ある特定の性格の人とは話したくない
このようにある一定の状況において、一貫した反応パターン(行動・態度)を取り続けることは人様々ですが、それが生き辛さをもたらすのです。
でも、なぜある特定の状況やもの(人)に対して、一貫した反応パターンを取ってしまうのでしょうか?
ここに、性格の悩みを改善するヒントがあります。
一貫した反応パターンとは行動・態度のことですから、その反応パターンを取ってしまう、何らかの理由があるはずです。
そこには、「~~しなければならない」、「~~してはいけない」等の思い込み(考え方)の問題や、漠然とした不安等の感覚に対する反応の問題もあるかもしれません。またこれらが無意識的に習慣化しているのかもしれません。
性格の問題を細かく記述するには限界があります。
これは人様々ですので、具体例を出して詳細を語れないのです。
しかし、性格とは一定の状況に対する反応パターンのことですから、これは長年の人生経験により培われ、強化されてきたものと思います。
したがって性格の悩み、改善において以下を考えることは有効です。
- なぜある状況に対して、過敏に反応するのか考える
- そしてなぜ、生き辛さをもたらす一貫した反応パターンを培ったのかを考える
- その反応パターンを支持する考え方、感覚を探る
- またその反応パターンを選択することのメリットは何か
- 望ましい反応パターン(行動・態度)を考え、これを学習する
これらの問題については、カウンセリングにおいて受け賜っております。
性格の改善、生き辛さからの回復はカウンセリングが役立ちます。
性格の悩み克服・改善に対する限界
悩みある性格は改善され、悩みも軽減されると思います。
しかし、性格とは幼児期より長い年限をかけて、形成されたものであり、かつ、生まれながら持っている性格特徴、気質も大きく影響しています。
したがって大切なことは、自分の性格の真逆の性格になろうとしないことです。
強引な性格変更(キャラ変)は、不自然な自己演出であり、自己を滅ぼす可能性もあり、大変危険な性格改善方法です。
大切なことは、今の自分の性格の良い点は残しておき、悩んでいる点、改善したい点、短所と思われている性格特徴をいかに改善して、長所としていくかです。
性格の長所と短所は、「長短同根」と言われています。
自分の性格の短所、悩みをいかに長所として伸ばすか、性格改善を考える際、重要な1点となるでしょう。
私はカウンセラーとして、カウンセリングをする以前は、人を避ける性格、人と話さない性格でした。
今でも、ベラベラと話すタイプではありませんが、ずっと子供時より機能不全家族を生き残るために封印してきた、何となく人の気持ちが分かる性格特徴を、30歳以降それなりに発揮。
「聴き上手」として、まったく話しが出来なかった性格を改善。
かつ、自分から話すことも出来、会話においては、聴くことに重きを置き、以前よりはずっと楽に社会生活をおくっています。
今後も、自己の性格の悩み改善経験を活かして、カウンセラーとして心理カウンセリングを行っていきたいと思っています