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シンクロニシティ

シンクロニシティは、人生の目標や夢を実現するために訪れてきます。
ここでは、人との出会いにおけるシンクロニシティをメインとして書いています。

同時共時性 偶然を装う必然のシンクロニシティ

01:シンクロニシティについて

「シンクロ」している。

今では一般的に誰でもが、この言葉を使うようになってきました。
そもそもシンクロとは英語、synchronizeに由来する語であり、タイミングを合わせる、同時に起るという意味があります。

おそらく、自分を取り巻く環境において何かが偶然の一致のように起った際に、「シンクロ」という言葉を使われるのでしょう。

そしてシンクロに関連する言葉で一番に思い浮かぶのが、水泳競技、シンクロナイズドスイミングではないでしょうか。

このシンクロナイズドスイミングはもともとウォーターバレエと呼ばれており、1934年にシンクロナイズドスイミングと名づけられたそうです。

さて、本題に入りましょう。

シンクロニシティ。
Synchronicity。
この言葉は、心理学(精神世界)の用語です。シンクロニシティ、この言葉は、心理学者、カール・グスタフ・ユングが1935年、ロンドンのタヴィストック・クリニックの講義中はじめて用いたと言われています。

シンクロニシティとは、意味ある偶然、同時性、共時性のことです。

すなわち、偶然にも自分の想っていることが何かを通して現実になったり、自分の想っていることが過去の出会い(出合い)を起因として現実化する現象です。
過去における、この出会い(出合い)も、過去の偶然と捉えます。

ポピュラーな体験談としては、友人のことを想い電話をしようとしていた瞬間、偶然にもその友人から電話がかかってくる。
自分の友人への想いが、電話を通して現実化しています。

さて、実は私は心理学者ユングについては詳しくありません。

シンクロニシティについては、フランク・ジョセフ著 シンクロニシティ KKベストセラーズ刊において、その実体を理解しました。

でもなぜ、心理カウンセラーである私が、シンクロニシティについて書いているのか。
それは私が2002年、14年間勤務をした会社を退職。
その後心理カウンセラーを目指し歩むにおいて、数々のシンクロニシティを体験しているからです。

私はシンクロニシティの研究者ではありません。
体験者です。

多くの人は自分の果たす目標や夢に向かって歩むにおいて、その現実化のために数々のシンクロニシティを経験されているのではないでしょうか。

いや、シンクロニシティが起ることなく、目標や夢の実現は難しいと思います。

02:シンクロニシティの重要性について・人との出会い

私はシンクロニシティを人生の目標や夢の実現のためには不可欠なものであると考えています。

なかでも、人との出会いによるシンクロニシティは大変重要です。
それは、人生の目標や夢の実現を、自分1人で成し遂げることが出来ないからです。

私たちは人間社会で生きています。
人間社会において、人生の目標や夢を実現させるためには、人とのかかわりが欠かせないのではないでしょうか。

そして、このかかわりとは、まさに人との出会いであり、この出会いとは、学びの出会い(師との出会い)、チャンスをもたらしてくれる方との出会い、一緒に進む仲間との出会い等様々です。

そして、人との出会いにおいて考えるべきことは、なぜ今、この人と出会っているのか。
その意味を考えることです。
シンクロニシティとは意味ある偶然なのです。

その意味は出会った瞬間(まさに自分が必要としている人とタイミングよく出会った)に分かる時もあれば、時間が経過して、過去を振り返ってはじめて納得出来る場合もあります。

実際のところ、人との出会いにおけるシンクロニシティは、時が経過しないとその意味について、分からない方が多いのではないでしょうか。
(出会ってすぐにチャンスをもたらしてくれたり、深く親しくなることは稀だからです)。

したがって、人との出会いにおける偶然の意味を認識するためには、「この人」と何か感じたのであれば、その人としばらくお付き合いをする必要が生じてきます。
(信頼関係を築く)。

そして時が進み、「今の、このために」、この人と出会ったのだということが、その時がくれば、その意味は分かるでしょう。

大切なことは直感で、「この人」と感じることが出来るかどうかです。
これは感覚です。
さて、いかにその感覚を磨けばいいのか?。
残念ながら、私には分かりません。
でも、私は自分の感覚を頼りにして、人を選んでいるように思います。

いずれにせよ、シンクロニシティはタイミングの良さと意味が重要であり、意味については後日にならないと分からないことが多々あるということです。

また、人との出会い以外にも、情報、物、出来事との出合いが、人生を開くきっかけとなることもあります。

03:出会いのシンクロニシティはなぜ起るのか

人との出会いにおけるシンクロニシティに限定して書きたいと思います。

さて、「シンクロしている」と一般にも使われるように、人との偶然の出会いは特別なものではなく、シンクロニシティを感じる出会いは、誰でもが経験しているのではないでしょうか。

簡単な例を書くと、パーティー好きな人がパーティーを企画して、集まった人たちと仲良くなり、またパーティーを開く仲間となる。
「ぼくたちシンクロしているね」と、なるのです。

類は友を呼びます。

同じ感性、同じ目標、同じ波長を持った人たちが、偶然に出会う、集まることは不思議ではありません。

シンクロニシティが起る要因の1つに、同じ波長、派動の者はひかれ合う、という事実があります。

シンクロニシティは偶然の一致でもありますから、同じ波長の者同士が磁力に吸引されるように、偶然の一致かのようにくっつくのです。

そして何を成すか、その想い、その理想の現実化に対する難易度が低ければ低い程、そのことに対する偶然の出会いは起りやすいでしょう。
(例えば逆例ですが、ある難易度の高い理想を掲げるのであれば、その難易度の高い志しを掲げる人は少数であり、その事実において、少数の者同士が偶然に出会う確率は低くなるのです)。

シンクロニシティに、目標や夢に対する難易度や次元の高低は関係ありません。
想い続けたことが、人を介して現実となるのです。

さて、私がここで書きたいことは、人生の目標や夢を叶えるためのシンクロニシティです。
人生の目標や夢を実現させるためのシンクロニシティなのです。
これは、生まれてきた目的を実現するためと、言葉を変えてもいいでしょう。

04:人生の目的とは

シンクロニシティは起った出来事等を後から振り返って、あの時の出会いや出来事が、今の人生の目標や夢の実現のために、チャンスをもたらしてくれたのだ等実感することが多く、過去を振り返れば、その偶然は偶然ではなく、必然的に起っているように感じることが多々あります。

さてそれでは、人生の目標、夢とは、そもそも何でしょうか?
もちろん、目標、夢は個人で自由に設定出来ます。

では、自由に設定したことに対して、必ずシンクロニシティは起るのでしょうか?

私は何か違うような気がします。
例えば個人商店は飲食店をはじめ多々ありますが、繁盛する店もあれば、潰れる店もあります。
一体この違いは何でしょうか?

皆、店を構える時はそれなりの想いが強かったと思うのですが。
(もちろん計画の甘さや、開業後の態度等現実的な問題が伴うこともありますが)。

叶う夢と、叶わない夢。
何がこの差を分けるのでしょうか?

私は人とは生まれ持って、人生の方向性が決まっていると感じています。(根拠はありません)。

その方向性とは、癒しの道に入る、人道的に世界に貢献する道に入る、大金を動かす道、愛と奉仕に生きる、何かを深く探求する等様々です。

何を体験して、何を成し遂げたいのか、大まかことは、あらかじめ決まっているように感じるのです。
(あらかじめそのことを決めて生まれてくる)。

私は心理カウンセラーです。
2002年に会社を退職しました。
会社在職時はシンクロニシティという言葉は知りませんでした。
しかし退職後心理カウンセラーを目指して歩むにつれ、体験する偶然のチャンスについて調べるうちに、シンクロニシティという言葉に出合ったのです。

でも、もし私が会社にずっと勤めていたら、また、心理カウンセラーではなく、他の専門職(退職時、社会保険労務士を考えたことがあります)を目指していたら。

今、私はシンクロニシティについて書いているでしょうか?。

また、シンクロニシティを経験しているでしょうか?

そもそも、私の人生に実りがあったでしょうか?

私は生まれ持った、自己の資質を発揮するため、心理カウンセラーという職種を選んだのだと思っています。
(私の示す心理カウンセラーとは癒しの世界ではなく、論理、洞察、哲学の世界です)。

したがって、そもそもの生まれてきた人生の目的を果たすべき道に入り、そのことを人生の目標、夢として歩み出したので、多々のシンクロニシティのチャンスを得たのだと思っているのです。

では、一体どのようにすれば、生まれながらの人生の方向性、目的が分かるのでしょうか?

1)昔(子供時含む)から好きなこと興味あること、やってみたいことを思い出す

私は青年時より心理学に興味があり、好きでした。
若い頃から興味がある、好きなこと、興味あること、やってみたいことは、その道に進むために
生まれてきた可能性が高いと思います。

2)感動体験

人生の根幹を揺るがすような体験、または人との出会い

3)とにかく好きなこと熱中出来ることを持つ

34歳より本格的に心理学を勉強 熱中しました。

4)それが出来るのではないかと根拠のない自信がある

カウンセラー養成校の模擬実習において、カウンセラー役を行った時、カウンセリングは展開出来ると、根拠のない自信を感じました。

5)人生を振り返る(人生体験・学習体験より学んだことは何か)

親子関係をはじめ様々な生き辛さを経験、克服してきました。

6)自分がその道を歩むにつれ今後を決定づける重要な人と出会っているか

心理カウンセラーを目指すにおいて、何名かの先生より様々なチャンスを頂いています。

以上、私の経験から、自分の生まれてきた目的を知るためには、どうすればいいのかを箇条書きしました。

05:シンクロニシティを引き起こすために

人生に実りをもたらすシンクロニシティ。
そのシンクロニシティを体験するには、どのようにすればいいのでしょうか?

実は私は、シンクロニシティは必要に応じて、人を導くために必然に生じている現象と考えていますが、より積極的に引き起こすことも出来ると思っています。

引き寄せの法則と言いますね。私はこの法則についての本は読んだことはないのですが、私なりにシンクロニシティの導きを得るため、シンクロニシティを引き起こすために大切と思うことを書きます。

1.目的意識を持つ

生きることにおいて目的意識を持つということです。
自分はどこに向かおうとしているのか、なぜそのことを成そうとしているのか。
目的意識を持たないと、本気度も発揮されず、目標達成のための実行も伴わないでしょう。

そしてこの目的意識については、生まれてきた目的を目標や夢に掲げることが出来るのであれば、さらによいと思います。

2.動くこと

シンクロニシティは動いてはじめて経験するものです。
考え続けても、調べ続けていても、待っていても何も起りません。
動いてはじめて、自分の人生を開く何かと出合えるのです。
人との出会いも、動かずしてはありません。

3.人格を高める

人間性を高めると言ってもいいでしょう。
どのように人間性を高めるかは、人それぞれです。
良識、思いやり、感謝等の観点から、望ましい人間像を描きましょう。

基本的に人生において出会う人は、自分に見合った人達です。
自分の人間性に応じた、レベルの人としか出会えません。
恋愛においても自分磨きをしましょうと、よく言われていますよね。
また、レベルの違う人と出会ったとしても、その関係性を意持することは難しいでしょう。

4.出会いの大切さ直感で人を感じること

出会うべき時に 出会うべき人に 出会うこと。
誰と出会うかで人生は決まる。

これらの格言があるように、人との出会いが人生を大きく開花させます。
そのためには、「この人」と感じる直感を持つ必要があるでしょう。

でも、その直感をどのように培えばいいのか?
私には分かりません。

でも、ひとつ言えるとすれば、自分の欲ばかり考えないことです。
欲を考えると、欲に支配され、本当に大切な何かを見ることが出来なくなってしまいます。

5.自己開示

自分はこうしたい。
このことを信頼出来る人(直感でこの人と思った人)には話すことです。

黙っていては自分が何者であるか、誰も理解してくれません。
理解してくれないということは、親しくなれず、信頼関係も築けません。
でも、自己開示をして信頼関係を築けた人からは、サポートやチャンスを得られることも多々あります。

自分のことを話す勇気を持ちましょう。
心を開きましょう。

6.努力と継続

自分の進む道が決まったら、その目的達成のため、日々努力をすることです。
努力を継続することです。
あきらめないことです。
必ずチャンスが訪れると信じることです。
信じて、努力し続けるのです。

また、人は努力している人を応援したくなるものです。

7.流れに身を任せること

人生の目標や夢の実現に対して、今、シンクロニシティが起っているならば、また何回も連続してシンクロニシティを経験しているのであれば、流れが来ているということです。

こういう時は流れに身を任せ、あまり欲をかかずに、成すべきことを成していきましょう。
また、必要に応じて、さらに動いても良い時期だと思います。

シンクロニシティは連鎖して起る現象です。(但し、数カ月単位の場合も多々あります)。
動くことによって、次のシンクロニシティを引き起こせます。

8.想いが現実を創る

未来は自らの想いが創るとも言われています。
人生の目標、夢について、出来れば具体的な達成のイメージ(想い)を持ち、振る舞うことは、イメージの現実化促進の効果があると思います。

9.ネガティブな気持ちを捨てること

ネガティブな気持ちは夢の達成の妨げとなる可能性があります。
出来るだけ何に対しても、ネガティブな気持ちは持たないようにしましょう。
私もマイナス思考、気にし過ぎるところがあるので気をつけています。

また私が実行していることとして、人の悪口、批判は口に出さないようにしています。
思ってしまうことは仕方がないとしても、行動はコントロール出来ます。

10.自分を信じること

すべてを決するのは自分自身です。

06:啓示と導き

さて、私が思うシンクロニシティについていろいろと書いてきました。

シンクロニシティで重要なことは、人生の目標や夢を叶えるために起る現象であるということです

これは言葉を変えると、人生のある「テーマ」について、シンクロニシティが起ると言えます。
シンクロニシティはテーマ性を持って、私たちの前に現れるということなのです。
したがってシンクロニシティは、進む未来に対する啓示と言ってもいいでしょう。

そして、私の感覚ではありますが、シンクロニシティが次から次に起ると、自分はその道に進んでいいのだという、安心感を抱き、確信すら持てます。

また、シンクロニシティを経験すると、そこには神、宇宙、見えない大きな力が、介在しているようにも感じるのです。

いずれにせよ、進む道に対してシンクロニシティが起るということは、その人生の目標や夢、その想いの実現に対して、大きな存在の力に導かれているということなのです。

07:心理学者ユングの体験(シンクロニシティとカウンセリング)

カウンセリングにおいてクライエントのお話を伺っていますと、私が言おうとしたその言葉を、クライエントが先に発することが多々あります。

これはカウンセラーとクライエントがつながっている、テレパシーのような現象かもしれません。(テレパシーもシンクロニシティの一種です)。

さて、私の話はここまでにして、シンクロニシティの言葉の提唱者、ユングのカウンセリング(治療現場)における例を紹介します。

ユングのクライエントの女性は、人生に対して彼女が極めて合理主義的な態度をくずさない為に(超現実的)、あらゆる形の治療が、ひどく困難になっていました。

あるとき彼女は、黄金のスカラベ(コガネムシ・甲虫)が出てくる夢のことを、ユングに語りました。

ユングは、その種の甲虫が、古代エジプト人にとっては「再生」のシンボルとしておおきな意味を持つことを知っていました。

彼女が夢を語ったあと、ユングは彼の背後にある窓が、カタカタと鳴るのを聞きました。
カーテンを開け、窓を開くと、飛び込んで来たのは緑がかった黄金の甲虫、学名をケトニア・アウレアテというハナムグリでした。(ハナムグリは甲虫です)。

ユングは彼女に、飛び込んで来た彼女のスカラベを見せました。

この時から、彼女の過剰に合理主義な砦はやぶられ、治療のセッション(カウンセリング)はずっと実りの多いものとなったのでした。

シンクロニニシティ  F・デヴィド・ピート著 サンマーク文庫より

いかかでしょうか。

ユングのクライエントが夢に出てきたスカラベ(甲虫)の話しをしていたちょうどその時、ハナムグリ(甲虫)が飛んで来た。
これを見たクライエントは、その神秘的に不思議な現象に感銘を受け、合理主義的な態度を崩し、ユングの治療に心を開いたのでしょう。
そして彼女の心は再生されたのでした。

このように、シンクロニシティはこの世界の様々なものを通して、私たちに何らかのメッセージを伝えているのです。