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ストレス&イライラからの解放のために

ストレス。
よく使われ、よく聞く言葉です。

ストレスについて、私なりの解釈で書くと、主に外部から、何らかの負荷(圧)がかかり、心・体に影響を及ぼす状態。
こんな感じでストレスをみています。

実はストレスそのものは、悪くはないのです。

その理由は、私たちに何らかの負荷(圧)がかかった時、私たちはその負荷(圧)をはねかえそうと、その為に頑張ろう、やる気にもつながり、何かを遂行、成すには、ストレスが必要な場合もあると思います。

そのストレスが私たちに害をもたらすのは、ストレス状態が続く時、または耐えきれないほどのストレス(負荷、圧)を抱え込む継続状態の時なのです。
かかってきた負荷(圧)によって、押し潰されそうになってしまうのです。

今回の記事は、まず、私たちに負荷、圧をかける要因として、外圧(外部からもたらされる)ストレスと、内圧(内部、自分自身からもたらされる)ストレスの2つに分けて書き、さらに、それ以外に、我慢と抑圧の観点からも、ストレスとイライラについて書き進めたいと思います。

ストレスとイライラの原因と対応について

  • 1.ストレスの要因
  • 2.強いストレスを受け続けると人はどうなるのか
  • 3.我慢抑圧・イライラから生じるストレス
  • 4.ストレスより解放されるためには

1.ストレスの要因

ストレスを心・体にかかる負荷、圧としますと、その要因とは、どのようなものでしょうか。
私は外圧、内圧という言葉を使って、分けて考えてみたいと思います。

外圧によるストレス

文字度通り、外から自分対して負荷、圧がかかる状態です。
これには、様々な要因があります。
例えば、過剰な仕事量、親からの過剰な期待押し付け、夫婦間のトラブルの連続、外から入ってくる騒音等、様々です。

こう考えると、その人にとってのストレスの外圧のストレスの要因、原因は様々であると推測出来ます。

(また、外圧のストレスと書かせて頂きましたが、これらは、刺激からの反応の問題とも考えられます。そして、反応の仕方が内圧のストレスを生じさせる場合も多々あります)。

では、なぜ、人によってストレス源が様々に違うのでしょうか。

それには、その人の本人の性格特徴、生まれ持っての気質、物事の捉え方等が影響していると考えられます。また、その人が、今、置かれている状態によっても違ってくるでしょう。

内圧によるストレス

内圧によるストレスと書かせて頂きましたが、ストレスの多くは、外部からもたらされるものです。

したがって、ストレスの原因は外からやってくるもの(外圧)となるのですが、それに対して、ストレスの内圧とは、一般的には、さほどストレスにならない対象、出来事等を、その人独自の性格特徴、気質、感覚の影響が強く働き、その人が独自の出来事等の捉え方により、自分にかかる負荷、圧を強化している状態、これを内圧のストレスという言葉を使わせて頂きます。

当然、内圧によって生じるストレスをも、外部からの刺激の反応によって生じることが多々あります。

したがって、より正しくは、外圧と内圧の混在のストレスと書いた方がいいかもしれません。

では、内圧のストレス、自分自身がストレスをうみだし、または、強化する要因には、どのようなものがあるでしょうか。

完璧主義
こうありたいという、理想が強すぎる。
誰でも理想像は持っていると思いますが、その理想が強すぎ、完璧にまで理想に近づこうとすると、様々な困難に直面するでしょう。

出来ない自分を責める。

これは、自分自身が自分に対して負荷、圧をかけることにつながり、その心理面の焦りから、ストレスが生じ、完璧を目指す行動へ駆り立てられるように移るのですが、それが限界を超えた無理(負荷の強い)な行動へとつながり、心、体、共にストレスを高めることにつながるのです。

強い責任感の強さ
責任感の強い方は、完璧主義同様、その責任感の強さゆえに、完璧に責任を果たそうと、心理面に負荷がかかり、それが行動面にも負荷がかかる。
これも、心と体、共にストレス増につながることにつながります。

これは、一見、外圧によるストレスとも考えられますが、責任感の強い方は、自分1人で全責任を背負う傾向が強く、他者に頼み事をして、責任を減らすことをされません。
これは、この方の、全て自分でしなければならないという思考の問題もあり、内圧によるストレス(正確には、外圧と内圧の関係したストレスとなります)。

過敏(気にし過ぎる)
何かを気にし過ぎる。過敏反応。
これは、心に負荷がかかり、ストレスをもたらします。

過敏の対象は人様々です。
聴覚、視覚、臭覚、人が自分のことを言っているのではないか(自己関連付け)、先のことに対する心配性(反芻思考)、神経質(感受性の高さ)等。

いずれにせよ、強い、感覚、感性、思考の反応は、強いストレスを招くでしょう。

ストレス耐性
ストレスの耐性の低さという言葉を聞かれたことはありますか。

例えば、同じ経験をしても、ある人にとってはさほどストレスを感じず、ある人にとっては、強いストレスとなる。

そこには、その経験に対する、または、これから体験することに対する、予期不安の高さ、何事も悪い方に考える思考のクセ、悲観的な思考が影響しているように思います。

これらは、成育歴に基づくこと、子供時親から受容されなかった経験(厳しく育てられた)のある人は、脳の扁桃体が少し大きくなり、出来事、これからの事に対して、過剰に反応、または、反芻思考(ネガティブなことばかり考え続ける)、不安を起因とした思考、感覚の問題、繊細さの問題の影響へとつながるとも言われています。

2.強いストレスを受け続けると人はどうなるのか

冒頭に書きましたが、ストレスそのものは悪くはなく、ストレスの継続が心身(心・体)に影響を及ぼします。

完璧主義の人が完璧を目指し、自分で自分に負荷をかけ続けると、そのストレスより、客観的な判断能力を失い、自分を責めることに専念するかもしれません。

何らかに過敏の人は、常にその対象に注意集中となり、さらに、対象から受けるストレスに敏感になり、ちょっとしたことでも、過剰反応から問題行動を起こすかもしれません。
(例えば、工事現場の音に過敏に反応した結果、工事会社にクレームの電話をかけまくる等)

予期不安の高い人、これからの事を心配し過ぎる人は、ネガティブな思考の反芻により、脳内物質等の乱れを引き起こし、うつ病を発症するかもしれません。

仕事量が過剰に多い人も、同じく、頑張りの超過により、うつ病等疾患を患うことは、よく知られています。

そして、強いストレスを受け続けると、自律神経の交換神経が高まり続け、リラックスが出来ず、常にイライラ、ちょっとしたことでも過剰反応、それが、さらにストレスを高め、様々な疾患へと移る可能性は高いと思います。

また、ストレスより常にイライラしている方は、我慢の耐性が低くなり、ちょっとしたことでも、我慢が大爆発、ストレス源とは関係のないことに対しても、トラブルを招くことになるかもしれません。注意が必要です。

3.我慢抑圧・イライラから生じるストレス

ストレスについて、外圧、内圧(外圧と内圧の混在)の要因と分けてストレスについて書いてきました。

しかし、ストレスについて、その負荷、圧について考えると、我慢、抑圧、イライラは切っても、切り離せないことのようにも思えます。

例えば、自分の子供が家の中で騒いでいる。
親は最初は、我慢、抑圧して、子供を静かにさせようと努力しているでしょう。
しかし、子供は騒ぐことをやめません。
親は子供より、負荷、圧を受け、徐々にイライラが募り、最後は髙ストレスとイライラより、感情のコントロールが効かなくなり、大爆発。
子供を怒鳴り散らす。
このような例は、日常、多々あると思います。

また、私たちが、何か目標に向かって、頑張る時、負荷、圧はかかりますが、それが逆に、推進力になることがあります。

それとは、逆に、目標や課題が高すぎ、負荷、圧がかかり過ぎ、私たちが、負荷、圧のストレスに押し潰されそうになることもあります。

そして、目標や課題の遂行等には関係なく、日常生活における我慢、抑圧(原因は隣人、家庭内等の騒音等様々)より、イライラが募り、ストレスが高まる場合もあります。

こう考えると、私たちは、職業生活、日常生活、様々なストレスに囲まれて生きていることにつながるようです。
したがって、今回、ストレスを生み出す、全ての例について、書くことは不可能でした。

4.ストレスより解放されるためには

何がストレスを招いているかによりけりでしょう。

仕事量が多過ぎるのであれば、上司との相談も必要でしょう。
人間関係において、言いたいことも言えず、我慢の連続であれば、いかに伝えるか、
SST(ソーシャル・スキル・トレーニング)も有効でしょう。

また、いつも自分のことを悪く言われているとの思いの強い方、また、ネガティブな反芻思考によりストレスを自ら招いている方は、客観的な思考力を養うこと、認知療法が有効かもしれません。

過敏に対しては、リラクゼーション技法、呼吸調整、マインドフルネス等も有効でしょう。
(ストレスを強く受ける方は、自律神経交感神経優位より、呼吸が浅く、リラックスが苦手であるとも言われています。リラックスの鍵は、呼吸が1つです)。

そして、自分では解決出来ない問題でストレスを抱えている場合(ブラック企業勤務、周囲がうるさ過ぎる等)は、一大決心が必要ですが、環境を変えることも必要かもしれません。

また、ストレスにより心身が悪化していると思われた時は、精神科、心療内科の受診をお勧めします。
うつ病、パニック障害、強迫性障害等の発症につながる可能性も高く、すべて精神疾患、病気です。

合わせて、医者の許可のもと、カウンセリングも有効かもしれません。